足の親指が人差し指側に'くの字'に曲がっている状態を指して言います。原因として考えられるのは足先を圧迫するようなつま先の細い靴の着用、加齢による筋力低下が引き起こす足裏のアーチ力の崩れ、扁平足などの遺伝的要因です。

 

≪症状≫

足の親指が人差し指側に曲がり(場合によっては人差し指に親指が重なって)親指の付け根が内側に突出することで、痛み·腫れ·歩行困難·しびれなど現れます。エスカレートして指が重なってしまっている状態は'亜脱臼'と呼べますので、さらに症状が強くなります。

 

≪治療≫

少しでも歩行が楽にできるように湿布·包帯·テーピングetc.用い固定。場合によっては外反母趾矯正の装具や足の裏のアーチに対する足底板(インソール)などがなされることも、、、。アーチ力不足に伴い柔軟性を失った足の裏をマッサージや鍼灸治療によってほぐし、また歩行の際支えきれず負担が及んでいるふくらはぎ、大腿、ひいては腰まで施術します。外反母趾が片側にだけ発症している場合は往々にして歪みも発生しているので、そちらの矯正にも着手したいところです。（外反母趾が原因で骨盤の歪みが発生した、又逆に骨盤の歪みによって左右のバランスが崩れ片側に負担が及び外反母趾になった、いずれのケースもあり）左右のバランスが整えば片足にばかりかかっていた負担も均等になり、軽減が期待できるので、歩行はだいぶ楽になるでしょう。

そしてさらに運動療法。これはセルフケアにもなると思います。アーチ不足に対してタオルなどを用いて足の裏で掴む筋トレ。行儀が悪く映りますが提案します。

改善が見られなければ残念ながらOPEということになります。