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オスグッドシュラッター症

 オスグッドシュラッター症とは10歳から高校生くらいの年代に多く発症し、膝のお皿の少し下の骨の部分(脛骨粗面)がポコッと膨らみ、動かしたり押したりすると痛みが生じます。

 後発年齢から成長痛と思われる事がありますが、現在整形外科的には直接の因果関係はないと言われています。 

 この脛骨粗面には太ももにある様々な筋肉が付着しています。

 オスグッドの本当の原因はこの太ももの前の筋肉の硬さです。太ももの筋肉が異常に硬くなり、筋の付着部である脛骨粗面がグイグイと引っ張られ、骨ごと引きはがされることにより炎症が起きます。

 次第に膝下の骨が盛り上がり、走る・踏ん張る・ジャンプ・体重をかけたり押したりすると痛みが走りひどい場合は、膝を少し曲げるだけで痛みが生じることもあります。

 また、悪化してしまうと治るまでに時間が掛かります。

 最悪の場合、剥離骨折になります。

 悪化する前に早期の対応と正しい対応が必要となります。

オスグットシュラッター症になりやすい特徴

 ①激しいスポーツをし、疲労がたまった状態のままさらに負担を掛けてしまっている

 ②体が硬い

 ③運動前後のストレッチ不足

 ④片方の足に負担が掛かっている

 

 この4つの要因は筋肉や骨に負担を掛けてしまい小・中学生のスポーツをしている子供はオスグッドになりやすいと言われています。

 

治療方法

 痛みがある場合、安静にするのが一番です。程度によりますが、炎症が収まるまでに大体10日間ほどの期間、休息を取ればいいと言われています。

 10日間も部活を休んだりすることはできないという人も多いと思いますが、痛いまま無理して練習を続け、パフォーマンスの低下やさらなるケガを引き起こしては元も子もありません。

 休みに加え、太ももの筋肉を柔らかくする処置を行っていきましょう。特に太ももの前側の筋肉の硬さが痛みにつながっているので日ごろからストレッチなど行って、柔らかくしておくことが重要です。

 また、太ももの前側の筋肉が硬いときはその部分をかばおうとして周辺の筋肉も疲労し硬くなってくることがありますので、ふくらはぎや裏もも、股関節のストレッチも行うようにしましょう。

 周りの筋肉も柔らかさを保つことがオスグッドシュラッター症の痛みを和らげることに繋がります。

 基本的にサポーターやテーピングを使用しての練習はおすすめしません。

 これらは痛みが軽減してくれるかもしれませんが、筋肉がサポーターやテーピングにたよってしまいオスグッドを治すためのものではないからです。

 特別な事情がないかぎり、テーピングやサポーターで痛みをごまかしながら運動を続行するのはやめましょう。しっかり休養を取り、筋肉に柔らかさを取り戻すのがベストです。

 また、運動を控えるのは当然ですが、膝にかかる負担が運動ではなく脊椎のズレから来ている場合は、この部分に対してのアプローチも必要です。

 骨盤や脊椎のズレにより脚の長さが変わります(骨自体の長さには影響は出ません)。それにより左右の膝にかかるバランスが変わってしまいます。

 このことにより日常生活レベルで既に負荷がかかっている状態にさらに高いレベルの負荷であるスポーツ競技が加わることでオスグッドシュラッター症になるとされています。 

 

その他メニューのご紹介

オスグットシュラッター症は体全体の歪みと関係しています。

オスグットシュラッター症は腰痛も併発することがあります。

骨盤矯正について説明しています。

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