テニス肘
鍼灸治療

テニス肘に対して鍼灸治療では痛みの緩和、血液の循環改善を目的に治療を進めていきます。テニス肘は繰り返し肘を曲げ伸ばしすることでストレスがかかり腱の軽度断裂や炎症を起こしている状態です。多くの方が発症から時間が経ち慢性的な痛みとして現れていることが多い疾患です。

東洋医学では繰り返しのストレスにより気と血の循環が悪くなります。それが原因で筋肉に気と血が届いていない状態が続き消耗してしまいます。この状態を気血両虚といい、鈍い痛み、疲れると症状が強くなる、重だるいといった症状が特徴的です。

治療では主に患部に鍼またはお灸を使用し筋肉の緊張を取っていきます。この時硬さが強かったりした場合には鍼に電気を流し血液の循環の改善をおこなっていきます。また硬さは患部の周りにも起こっていることが多く負担も掛かっているため患部周囲の筋肉に対してもアプローチを行い治療、再発予防をしていきます。

テニス肘は筋肉のオーバーユースが原因として多いです。治療を行って痛みが軽減していたとしても組織の損傷は治癒していません。靭帯、腱は血流量も少なく筋肉や骨のように修復力はとても低いため、安静にすることが重要です。ただし炎症がない場合は温めてストレッチや軽い重さのダンベルなどで筋肉を軽く刺激していただくとさらに効果的です。